POPUP
私がブランドを設立してから今まで、実店舗が無いからこそPOPUPを繰り返し行い、そこで仕上がった服をみなさんに体感してもらっている。
昨年の2022年には台湾のブランドRemake by yiとともに北海道から福岡まで2か月ほどかけて日本全国周遊するツアーを行った。
楽しかった反面、課題や反省点も多く実りあるツアーであったと思う。
単独開催の際にはその限りではない。もっとうまくできたのではないか、伝えられただろうか。
データをもとに仮説を立てていく。結論めいた仮説が関の山ではあるがやらないよりはマシである。
声が届く範囲
リリース、POPUP、発信。3年ほどこれを繰り返しながら人との出会いがありました。
同じように服を作っている人、ヴィンテージのセレクトをしている人。
発信を始めてから、HLVTCを始めてからお客様含めより多くの人との出会いがあり、クリエイターやキュレーターなどそれぞれが独立した表現の仕方をしている。
クリエーション、セレクトに対する姿勢がとても刺激的でありつつそれぞれの苦悩がある。
発信の仕方も工夫が必要で継続的に行っていくのもなかなかに負荷がかかるものだ。
少しづつ広がるかもしれないが、自分の声が届く範囲は今のところこのくらいであろうという現実も見えてくる。
そもそも発信が得意で饒舌なデザイナーはどれほどいるだろうか。
シャイで寡黙な者も多いのだ。本音は作ることに徹していたいだろう。
歴史は先生
新しく出会った人、これまで繋がってきた人達。思いを巡らせてゆく。
私は幸運にも人に恵まれやすい。
ふと90年代ロンドンに存在した「Hyper Hyper」を思い出す。
私が面白いデザインや構造の古着を躍起になって探していた時代によく聞いた名称であった。これをさらに掘っていってみる。
Hyper Hyperとは、クリエイティブなデザイナーやアーティストが個人商店を運営し、独自の商品やアートを展示、販売する場所でした。
さらにもっと前、80年台にはThe house of beauty and culturやHyper Hyperの前身と言われるkensington marketなど
実験的で前衛的なものも存在していますがそれらが少しだけ商業的になったこの存在に興味がそそられました。
このマーケットは、アート、ファッション、音楽などの異なるクリエイティブ分野からの才能ある個人が集まり、新しいアイデアやトレンドを発信する場として非常に人気があった場所です。
現在存在しないのがとても残念だ、日本にもこういうものが必要だよな、見てみたかったなと考えていたが点と点が線になった感覚。自分が主催したらいいんだ。
Do it yourself
DIY精神、もともとパンク好きですからその心は持ち合わせています。
まずは参加者誰も決まっていないので早々と会場を抑えるところから開始。 とっちゃったのでやらなければなるまい。
昨年や今年出会った方、今まで私の近くにいてくれている方々。
何かを作っていたり表現していたり。その全てを発表して販売する場所を作りたいと思いました。
90年代ロンドンに存在したHyper Hyper。
そのクリエイティブシーンに与えた影響力とカウンターカルチャーとアンダーグラウンドシーンとの結びつき、現在のファッションシーンに対するアンチテーゼの意味も込めて 元の精神性を引き継ぎ場所は東京で行っていくことにしましたので
「Hyper Hyper Tokyo Underground Collective」と名付けしました。
Instagramのアカウントも作ったのでフォローして頂けると嬉しいです。
ブランドだけの大人しい展示会も、古着だけのイベントも、クラブイベントも。
全部好きだけど全部の、もう少しこうなって欲しいを実現していきたいと思っています。
2023年11月18日(土)19日(日)に第一回目を行います。
そして我々はこれからもこのイベントを継続し、より大きく強固になっていきます。
クリエイティブの力で人を集め、ベテランも新人も同じ見せ方で表現しそれぞれが素晴らしい経験と価値を持ち帰り自分の事業をさらに向上できるように。
そして来場してくれる方々には普段一度に見ることのできない我々の製品やセレクトを一度に体感していただき、コミュニケーションをとりながら輪を広げていきましょう。
ここで刺激とエネルギーを吸収して、終わればそれぞれの日常へ帰っていく。
ファッションやカルチャーはそもそも、もっと自由なはずだ。
まずは、第一歩。